【噂の鬱エンド漫画】ミスミソウ 読んでみました【後編】
こちらでは春花の復讐劇、裏話や感想を述べていきたいと思います
まず前編をお読みになってからご覧ください
春花は手に持っていた釘、また廃材で3人を容赦なくぶち殺します
しとしとと降る雪が倒れた3人を覆います
その翌日に1人殺害され、明日は自分が殺されるかも、と危惧した2人が先手を取り春花を殺そうとしますがやはり春花に殺されてしまいます
残ったのは春花、晄、妙子、流美の4人
ここから説明するのが難しいので簡潔に書きます
まずは妙子
妙子は実は転校してきた春花に一番に話しかけ仲良くなりますが、同時に晄とも仲良くなりその関係性に嫉妬します
晄と仲良くなった春花に対してではなく、春花を取られてしまったことに対して
妙子は一人、春花に謝罪します それを春花は許します
しかし妙子は結局流美に殺されてしまいます
次に流美ですが、慕っている妙子の気を引くために放火をしたわけですが妙子の冷たい態度に次第に腹を立てます(その結果殺害してしまうわけですが)
流美は春花、晄ともみ合いになった際殺されます
そして晄ですが
こいつが実は一番とんでもないやつでした
元々家庭環境が悪く、父親が母親に暴力を振るっておりそれこそが「愛情」であると歪んだ心を持っていました
晄は春花を愛していました
中学を卒業したら2人暮らししようと迫るほど
しかし春花は時期尚早でありまた妹の祥子とおじいさんと3人で暮らすことを希望していたためそれを断ります
晄の心には徐々に怒りの念が沸きあがります
そしてこいつの一番極悪な点は春花の家が火事に見舞われた際、妹の祥子とそこに覆い被さる父親の2人の写真を撮っていた所です
前編でも記述しましたが晄は燃え上がる春花の家に飛び込み祥子を助け出しましたがその時に撮ったものでしょう
「2人で暮らそう」そう説得する晄はもみ合いになった際その写真を春花に見られ、結局春花に殺されます
京子先生はというと、一向に帰らない子供の心配をする両親数人に詰め寄られ、嘔吐しながら反撃、最期は除雪車に巻き込まれ死亡します
先生はいじめられていた頃である中学時代をやり直したかったようです
(妙子の事をタエちゃんと言い、妙子も教師である京子に対しキョンちゃんと呼んでいた)
春花はというと、流美から負った腹部の致命傷がありましたがどうなったかは不明です
以上が簡単な内容です
以下は感想を述べていきたいと思います
1週目読んだ際は春花の残虐な復讐シーンから、次のページをめくる気が重くなる程気分が落ち込みました
しかし2週目を読み、個々の抱える想いや人間性の本質が分かりその後3、4週と読み続けました
「ミスミソウ」というタイトルの由来ですが、厳しい冬を耐え抜いて咲く小さな花「ミスミソウ」が春花と似ている事からでしょうか
しかし終盤に春花が道端に咲くミスミソウを踏み潰すシーンがありとても印象的でした
序盤では妙子の意図が分からず、晄を取られた春花に嫉妬していじめへと発展してしまったのかと思いきやそんなことはなく、またいじめは妙子が仕組んだものでなく
ただただ人の“崇拝する心”が恐ろしいと感じました
それぞれ「愛情」が欠如され起こってしまった悲劇ではないかと考えます
以上がミスミソウの内容、感想となります
是非皆さん漫画をお手に取って読んでみてください
出来れば2週は読んでください
(1週だけ読むと鬱な気分が持続します)
ここには書ききれませんでしたが、いじめに加担していたクラスメイト一人ひとりや先生にもそれぞれ抱える家庭の事情や心の闇があります
そちらも見ていただければ「なるほど」と思う場面があると思います
長文ですがご覧頂きありがとうございました
この漫画、鬱になるよ!という漫画があれば教えて頂ければ嬉しいです